ひとめぼれ

盲目の方が、

こうおっしゃった。

 

「もし目が見えたら

ひとめぼれをしてみたい」

 

ハッとした。

 

目の見える我々は、

ひとめぼれをすることができるのだ。

 

誰かを、何かを好きになる理由として

「ひとめぼれなんて軽い理由だ」と感じる部分があったが、

その考えがふっとんだ。

 

我々はひとめぼれをするチャンスがあるのだ。

ひとめぼれをして浮かれた自分を否定する必要はない。

堂々とひとめぼれをしようと思った。

 

今度そんなことがあるならば、

天からの恵みだと思ってありがたく受け入れよう。