道路の真ん中を歩く男2

男はふらふら

私はおろおろ

茶茶クンクン

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私の右方面から車のライトが猛スピードで近づいてきた。

私の左方面でおじさんがふらふらしている。

 

私はとっさに車に向かって茶茶のうんち袋を振り回し、

「おーいおーい!!おじさんいる!!おじさんいる!!」

と猛アピール。

 

うんち袋をぶんまわす不審者にすぐに気づいてくれて

徐行運転しながらおじさんをサッとよけてくれた。

危機一髪・・・!

 

「おじさん!!あぶないよ!!」

おじさんにも大声で叫んだ。

 

おじさんに近づき、

「大丈夫ですか?!道路の真ん中歩いてましたよ!!」

 

お「え?そうね?!あいやー(フフフ)」

 

おじさんの顔は赤く、お酒の匂いがする。

酔っ払っているのだ。

 

私「おじさん、危ないですよ。タクシー乗らないんですか?」

 

お「う~ん・・・あのぉ~・・・

・・・ちゅうとはんぱなきょりだわけさ~・・・(よろよろ)」

 

私「家どこですか?」

 

お「サンエーの近くよ・・・(ふらふら)」

 

私はおじさんの目や話し方、服装などから、

危険人物ではないことを確信した。

 

私「おじさん、私今散歩中なんで、家まで一緒に行きますよ」

 

お「いやだいじょうぶよぉ・・・(ふらふら)」

 

私「さっき、道路の真ん中歩いてたんですよ!?」

 

お「・・・そうね?・・・(よたよた)」

 

私「ついでなんで。はい、行きましょう。(ずんずんずん)」

 

茶茶「えッ・・・!」

 

こうして、

私と茶茶と、道路の真ん中を歩く男との

3人の冒険が始まった。

 

つづく。